ぬしさまへ (畠中恵)
「しゃばけ」シリーズ第2弾。廻船問屋・長崎屋の若だんな一太郎は病弱ながらも、妖たちに囲まれて楽しく暮らしています。
1話は、手代の仁吉あての付け文(恋文)のなかに金釘文字で判読できないものがあって…。2話は、栄吉のつくった不味い菓子を食べた老人が死んでしまい、栄吉は番屋にしょっぴかれてしまう。3話は、一太郎の腹違いの兄・松之助は奉公していた桶家東屋から暇をもらったものの行くあてもなく…。4話は、一太郎に仕立てたばかりの布団から夜な夜なすすり泣きが聞こえてくる。5話は、仁吉が千年も思い続けた相手とは? 6話は、気がつくと妖たちがいなくなり、手代たちの様子もおかしい。これは夢の中なのか…。 前巻とちがって、今回は連作短編集になっています。前巻の最後で、長崎屋を訪ねてきた腹違いの兄を迎え入れるよう、どうやって母親を説得しようかと一太郎が思案しているところが終わって、その後が気になっていたのですが、いつの間にか長崎屋で奉公しているではありませんか。小説ではすべてを書き切れないため、あちこちに隙間ができてしまうようです。いつか作者が思い出して書いてくれることを祈るばかり。 2巻目も面白かった。快調に読み進んでおります。 お勧め度:★★★★★ |
人と妖が同居しているという設定は、コミック「夜桜カルテット」の舞台である桜新町とおなじです。そこでは、人と妖のあいの子を「半妖」と呼んでいます。意味合いは若干ちがいますが、一太郎もそうなるのかな。